新型コロナウイルス感染症について

日本でも徐々に感染者が見られている新型コロナウイルス感染症ですが,まずは一般的なお話から。
もともと冬の風邪の原因ウイルスの一種であり,多くは軽症の風邪症状で済むことが多いのですが,ときに高熱を伴うこともあります。

現在中国武漢市周辺で発生し,重症な肺炎を起こす新型コロナウイルス感染症が流行しています。過去に流行を起こしたSARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)はコロナウイルスが動物より感染し,重症な呼吸器症状を引き起こすものですが,現在流行しWHOが非常事態宣言を出した新型コロナウイルス感染症もまた動物からの感染によるものです。当初日本ではヒトからヒトへの感染は見られてないとされていましたが,日本人のバス運転手の方が武漢からのツアー客から感染したことで,ヒトからの感染もあるということが分かりました。

死者も出てはいますが,適切な治療で治癒傾向に向かっている罹患者の治療の報告も出されています。発熱と肺炎を思わせるような激しい咳,中国武漢周辺よりの2週間以内の渡航歴,あるいは、渡航歴がなくても2週間以内に武漢からの旅行者など日本に来られた方との接触などがある場合には,まず最寄りの保健所にお問い合わせください。専門の医療機関受診が必要か,コロナウイルス感染症の疑いの可能性が低く,お近くの医療機関受診でよいかの判断をしてもらうことが可能です。

インフルエンザの流行は一旦落ち着きつつありますが,まだ2月に入ったばかりです。昨年インフルエンザB型の流行が少なかったので,今シーズンは流行する可能性もあります。また胃腸風邪の患者さまも少なくありません。体調不良を感じたら,ご自身の体力を過信せず,周囲の方に感染してしまう前に,早めに医療機関を受診する様に心がけましょう。

(吉田任子)